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2015年8月25日

HCII 2015 参加報告

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|◆ HCII 2015 参加報告
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 HCII2015(Human Computer Interaction International)が2014年8月2〜7日に
Los AngelsのダウンタウンにあるThe Westin Bonaventure Hotelで開催された.
The Westin Bonaventure Hotelは近くの市民図書館の資料によると築40年ほどの老
舗でダウンタウンの発展の象徴とのことである.周りには高いビルが立ち並び,そ
のほとんどに銀行の名前が書かれており,まさに金融街という印象を持った.
 ワークショップを終えた4日の夕方に開会の挨拶とMicrosoftの研究部所属の
Susan Dumais氏から,“Personalized Search: Potential and Pitfalls”というタ
イトルで,検索エンジンでの検索における個人への最適化のためのフレームワーク
に関するKeynote Speechがあった.
 続いて5〜8日の3日間は,総数20を超える部屋で様々なジャンルのParallel
sessionsが行われた.同じ時間帯にひとつのセッションしか聞けないため,どのセ
ッションを聞きに行くか非常に悩んだ.そのうち私が聴講したHuman-Robot-
Interactionの会場には多くの聴衆がおり,注目度の高さがうかがえた.例えば,
Nihan Karatasらによる,カーナビとユーザとのインタラクションにおいて,3体の
ロボットの会話にユーザが介入することで,運転中のユーザの負担を減らし,ユー
ザがロボットに注目する割合を軽減するという発表があり,活発な質疑が行われて
いた.
 私は“Airway Cursor”というマウス移動距離を縮めることで操作時間を短縮する
新しいポインティング手法の提案を口頭発表した.本学会は想像以上に日本人参加
者が多いという印象を持ったが,私のセッションでは海外の方の聴講者が多く,積
極的に質問もしていただけたため,国際会議として発表した意義が感じられてよか
った.
 なお,セッションの日程と同時にCoffeeスペースにおいてPostersセッションが
あり,コーヒーや紅茶などを飲みながら閲覧者が自由にポスターを見物するといっ
た形が取られており,終始穏やかな雰囲気の中ゆっくり見て回り,研究内容につい
て理解することができた.
 最後に,今回このような発表の機会を得て,やはり英語の聞き取りに難を感じ,
質疑応答やレセプションでの会話など,内容が聞き取れれば海外の方ともっと深い
話や楽しい会話ができたのではないかと悔しさを感じた.またリベンジ出来る機会
があれば国際学会に参加したいと思った.
 次回のHCII2016は,7月17〜22日にカナダのトロントで行われる
http://2016.hci.international/index.php ).
HCII 2015: http://2015.hci.international/

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