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2012年3月26日

Augmented Human2012 参加報告

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|◆ Augmented Human2012 参加報告
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栗原洋輔(電気通信大学)

 2012年3月8日と9日の2日間,人間の能力拡張に関する世界初の国際会議
Augmented Human 2012がフランスのMegeveにて開催された。Megeveはスイス・
ジュネーブから車で南東に2時間程の距離にある山村である.一方で美しい伝
統建築物が建て並ぶスキー・リゾート地としても名高く,週末はスキー目的の
観光客で賑わいを見せる.
 本会議の発表件数は口頭発表24件,デモ発表8件であり,決して多くはなか
ったが,日本からの参加者の多くが素晴らしい発表を行い,会場を驚かせた.
2日目最後に行われたデモ発表は一般公開が行われたため,地元Megeveに住む
多くの人々が会場を訪れ,デモを興味深そうに体験した.
 Best Paper Awardは1位から3位までが表彰された.3位にはスキー訓練者の
重心位置を聴覚的にフィードバックする”Realtime Sonification of Center
of Gravity for Skiing” (S. Hasegawa, et al., Tokyo Institute of
Technology) が選出された.2位には静電気力によりヒトの前腕部の毛を立毛
させることにより驚きの感情を増幅させる”Facilitating a Surprised
Feeling by Artificial Control of Piloerection on theForearm”
(S. Fukushima et al., The University of Electro-Communications) が選出
された.1位には,前腕部の皮膚変形により手を牽く動作を再現し,直感的な
方向指示を行うことでナビゲーションを行うという“Transmission of
Forearm Motion by Tangential Deformation of the Skin” (Y. Kuniyasu et
al., The University of Electro-Communications) が選出された.これらの
他にもユニークな研究内容が数多く披露され,非常に内容の濃い会議であった
といえる.
 なお,Augmented Human 2013は3月7日と8日にドイツのStuttgartにて開催さ
れる予定である.今回以上の盛り上がりと,より多くの発表を期待したい.
http://www.augmented-human.com/page/ah12-welcome/
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