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2012年11月26日

JVRC2012 参加報告

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|◆ JVRC2012 参加報告
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中野 拓哉,吉岡 有哉(名城大学)

 Joint Virtual Reality Conference of ICAT-EGVE-EuroVR (JVRC 2012)が,10月
17~19日の3日間,スペインのマドリードで開催された.2012年のJVRCは2009年以
来のICAT, EGVE, euroVRでの合同開催であり,ARやMR,3D user interfacesなど幅
広い分野を対象としている.
 本会議では,Full paperは投稿35件のうち,9件が採録された.また,short pap
erとして3件,posterとして7件が採録された.Short paperとして投稿されたもの
は7件あり,採録は0,posterとして採録されたものが2件であった.合計すると,f
ull paper  9件,short paper 3件,poster 12件(ポスターとして投稿されたもの
も含む),Industrial paperは20件,keynote2件,tutorialは1件であった.Best p
aperには東京大学のYuki Ban らによる ”Modifying an Identified Size of Obje
cts Handled with Two Fingers Using Pseudo-Haptic Effects” が選ばれた.こ
の研究では手形状変形フィードバックによりPseudo-haptics を生起させ,多指で
触っている物体の形状に対する知覚を操作する手法を提案している.また,Best p
osterにはUniversity of SalfordのT.W. Duckworthらによる”3DRecon, a utility
 for 3D reconstruction from video” が,Best demo には慶應義塾大学のKouta
Minamizawaによる” TECHTILE toolkit” が選ばれた.
 Social program も充実しており,初日はガイドによるマドリード市内のツアー
が行われ,2日目の夜は,“Tablao”というフラメンコのショーを見ることができ
るレストランでディナーとショーが用意されており,スペインの伝統的な料理を食
べながらショーを楽しんだ.生で見るフラメンコはとても迫力があり,参加者は皆
感動した様子で拍手喝采が沸き起こっていた.
 今回はスペインのマドリードでの開催ということで,海外への渡航経験が少ない
筆者にとっては,様々な国の人との交流はもちろん,日本とは違った街並みや夜遅
くまで賑やかな街はとても新鮮であった.
 来年はICAT2013が日本の慶応義塾大学で開催される予定である.より多くの発表
と盛り上がりを期待したい.

URL: http://jvrc12.fi.upm.es/
Category: 学会参加報告

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