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2014年4月25日

3DUI2014 参加報告

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|◆ 3DUI2014
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鳴海 拓志(東京大学)

 IEEE 3DUI(IEEE Symposium on 3D User Interfaces)が,例年同様IEEE
Virtual Realityと併催される形で,3月29日,30日の2日間に渡って開催された.
会場は米国ミネソタ州ミネアポリスにあるコモンズホテルであった.本年は会議全
体が年度をまたいでの開催ということもあり,日本からの参加者は例年よりも少な
かった.
 シンポジウムでは1件のKeynote,10件のPapers,11件のTechnotes,27件の
Postersの発表がIEEE VR2014のTutorialsやWorkshopsと並行して行われた.また,
本学会3次元ユーザインタフェース研究委員会が協賛する3DUI Contestでは5件の発
表が賞を競い合った.
 初日のKeynoteではMicrosoft ResearchのAndy Wilson氏が”Interacting in
Spatial Augmented Reality”と題する講演をおこなった.昨年話題を集めた
IllumiRoomをはじめとする,プロジェクタを利用した投影型ARに関する研究事例が
多数紹介され,それらの成果に魅了された聴衆からは多くの質疑があり,活発な議
論が交わされた.
 Papers及びTechnotesは,2日間を通して,Haptic & Touch,Mobile Devices,
Get Healthy,Stay Healty,Desktop 3D Interaction,Perception & Calibration,
Navigationの6セッションで発表された.Best Paperに選ばれたのはM. Achibetら
(INRIA)によるThe Virtual Mitten: A Novel Interaction Paradigm for
Visuo-Haptic Manipulation of Objects Using Grip Forceという発表であった.
これはパッシブな力覚フィードバックとPseudo-hapticsを利用することで,バーチ
ャル物体を掴む操作の操作性を向上させる手法に関する研究であった.その他,日
本からはTechnoteとして大槻らが”Stretch ‘n’ Cut: Method for Observing and
Ungrouping Complex Virtual Objects in 3D Space Using Elastic Band Metaphor”
を発表していた.なお,これらの講演の録画はvimeo上で見ることができる
( http://vimeo.com/groups/3dui2014 ).
 来年のIEEE 3DUIは仏国アルルで,例年同様IEEE Virtual Realityと併催される
予定である.
【公式サイト】
http://3dui.org/

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