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2015年12月25日

第6回 横幹連合コンファレンス 参加報告

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|◆ 第6回 横幹連合コンファレンス 参加報告
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武居 直行(首都大学東京)
 2015年12月5日(土)~6日(日),愛知県名古屋市にある名古屋工業大学にて,第6
回横幹連合コンファレンスが開催された.主催の横幹連合(横断型基幹科学技術研
究団体連合)は,日本バーチャルリアリティ学会を含む37の会員学会(2015年4月
現在)からなる特定非営利活動法人である.2005年10月の第1回から数えて10年を
迎えた今回の統一テーマは「サスティナブル・イノベーションのための智」であり,
次の10年への橋渡しの意が込められたものとなっている.また,これまで使われて
きた「知」から「智」へ転換されている.詳細はホームページ
http://www.trafst.jp/conf2015/ を参照されたい.
 基調講演は,国立長寿医療研究センターの名誉総長・大島伸一先生であった.「
社会・科学・技術について」と題され,科学のための科学ではない,学術研究と社
会のあり方について含蓄あるご講演だった.ご講演中に,日本の人口ピラミッドが
もはやピラミッドの形になっておらず,超高齢社会になっていること,さらに今後
人口が減っていくことへの危機感を述べられていた.
 さて,上記のように横幹連合コンファレンスの概要を紹介しつつも,私自身は今
回が初参加である.その発表者・参加者は,普段私が参加しているロボット・メカ
トロ系の学会と比較して,年齢層が高めな感じがした.ロボット・メカトロ系の学
会での学生発表が多い講演会とは一味違い,踏み込んだ議論も可能な講演会となっ
ている.懇親会もハイエナ軍団との激烈な競争はなく,ゆったりとしていた.一方
で,もっと若手が多くてもよいとも感じた.
 横幹連合の温故知新のセッションや,若手研究者企画として,「若手研究者の障
壁はなにか?」といった刺激的なネーミングのセッション,研究成果を社会に還元
する「ワークショップと研究活動」の取組みを紹介するセッション,生物有機化学
の挑戦若手講演もあり,その他の講演発表も含め,多くの刺激を受け,私個人とし
ては満足度が高い講演会であった.
 この拙い参加報告を最後までお読み頂いた研究者が,来年度の慶応義塾大学での
横幹連合シンポジウムに参加し,お互いに多くの刺激を与え・受け,横串の議論の
場において新たな展開を繰り広げていくことを祈念する.
 第6回 横幹連合コンファレンス
 http://www.trafst.jp/conf2015/

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